目次
ドメイン名からIPアドレスを手に入れろ!必殺のnslookupコマンド!
インターネットへの通信やメールなどの情報データはパケット(小包)と呼ばれ、行き先はIPアドレスに基づいて送られますが、しかし我々が普段からIPアドレスを直接入力することはあるだろうか?
Googleやヤフーなどのサーチエンジン検索でいつも文字を入力して検索してないだろうか?
ブラウザにhttp://から始まる文字を入力するときもIPアドレスではなく、人間が識別しやすい言葉を入力して目的のサイトに辿り着いているだろう。実はこれはどんな人間でも識別しやすいように”ドメイン”を使ってIPアドレスと紐付けることで通信経路の行き先がわかるように仕組みが作られているのである。これはDNSと呼ばれる仕組みを使って実装しているのだが、そのドメインがどのIPアドレスと紐づいているのかを問い合わせすることができるコマンドが「nslookup」コマンドである。
ネットワークエンジニアや社内エンジニアなどの仕事をやっているとドメインからIPアドレスを調べたり、逆にIPアドレスからドメインを調べるために頻繁に使うコマンドであるため是非覚えよう!
nslookupをヤフーさんにつかってみた!
今回はテスト用にヤフーさんにnslookupを投げてIPアドレスをゲットしたいと思う。
nslookup <ドメイン名>
C:\Users\Administrator>nslookup www.yahoo.co.jp
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Non-authoritative answer:
Name: edge12.g.yimg.jp
Address: 183.79.217.124
Aliases: www.yahoo.co.jp
コマンドを実行すると「Address: 183.79.217.124」のアドレスがゲットできた。どうやらヤフーさんのIPアドレスみたいだ。
2回目も同じIPアドレスをゲットできるのか?!
C:\Users\Administrator>nslookup www.yahoo.co.jp
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Non-authoritative answer:
Name: edge12.g.yimg.jp
Address: 182.22.25.252
Aliases: www.yahoo.co.jp
お、2回目は1回目と違うIPアドレス「Address: 182.22.25.252」が返ってきました。どうやらランダムでIPアドレスが変化するようです。大企業のサーバは実機から仮想サーバまでいろいろありますがプロキシだったりダミーだったり冗長で複数に同じサイトを持たせて構成されていることがほとんどなので必ずしも最初のnslookupで返ってきたIPアドレスが次も返ってくるとは限りません。
ちなみに、私のこのブログは今のところ1つのサーバで成り立っているので何回nslookupを打っても同じIPアドレスが返ってくる仕様でございます😆
C:\Users\Administrator>nslookup kikumuracloudtec.com
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Non-authoritative answer:
Name: kikumuracloudtec.com
Address: 52.192.85.43
C:\Users\Administrator>nslookup kikumuracloudtec.com
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Non-authoritative answer:
Name: kikumuracloudtec.com
Address: 52.192.85.43
C:\Users\Administrator>nslookup kikumuracloudtec.com
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Non-authoritative answer:
Name: kikumuracloudtec.com
Address: 52.192.85.43
C:\Users\Administrator>nslookup kikumuracloudtec.com
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Non-authoritative answer:
Name: kikumuracloudtec.com
Address: 52.192.85.43
ちなみにIPアドレスからホスト名を調べることも可能です!
私のブログのIPアドレス : 52.192.85.43に対してnslookupコマンドを打ってみます。
C:\Users\Administrator>nslookup 52.192.85.43
Server: UnKnown
Address: 10.0.0.2
Name: ec2-52-192-85-43.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
Address: 52.192.85.43
「Name: ec2-52-192-85-43.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com」が返ってきました。このブログはAmazonのサーバで構築してるので納得!ただし、この名前をブラウザに入力してもアクセスはできない仕様になっておりました。
IPアドレスからだといけた!こういう制御もドメインからのみしかダメとか上手いことやれば設定できるとは思いますが、今後やってみようと思います。
いかがでしたでしょうか?今回はnslookupコマンドを使ってドメインからIPアドレス、またIPアドレスからドメインをゲットする方法についてご紹介しました。今回はnslookup単体での使い方しか紹介していませんが豊富に使えるオプションもありますのでまたご紹介させて下さい。
ありがとうございましたーー!
私もオススメの基礎からわかるTCP/IPネットワークコンピューティング入門 第3版!
本日のnslookupコマンドもそうですが、ネットワークの基礎についてとてもわかりやすく解説されているマスタリングTCP/IPの著者でもある村山公保さんの「基礎からわかるTCP/IPネットワークコンピューティング入門 第3版」はエンジニア全員に手にとって読んでほしい本です!
ドメインはお名前.comで!
こちらのブログでもお名前.comさんのドメインを使わせていただいています!キャンペーンと合わせるとお得に.comや.jpなどのドメインを手に入れることが可能です!